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なぜ「在宅医療屋」が
「おうちにかえろう。病院」を
作ったのか。
「自宅で自分らしく死ねる。そういう世の中をつくる。」を理念に2013年に開業したやまと診療所は、
現在1200名以上の方々の、ご自宅での生活に関わらせていただいています。
そんな私たちがなぜ病院を作ったのか。
それはより多くの方の「自宅で自分らしく生きる」を支えるためです。
一人暮らしでも、老々介護でも、癌でも、難病でも、
自宅で「どっこい生きている」方々を私たちはたくさん見てきました。
そうしてご自宅で生活していたけれど、ちょっとした病状の変化をきっかけに入院し、そのままご自宅に帰ることができなかった方々も見てきました。
入院の目的が「病気の治療」に偏りすぎていないだろうか。
「自宅での生活を続ける」ための入院の形はないだろうか。
そういう病院があれば、もっと自分らしく生きられる地域が作れる!
そう考え作られた病院が「おうちにかえろう。病院」です。
建築デザインのコンセプト
「そっと人生を思い出す場所」
0から病院を作ることになった時、私たちはここがどんな場所でありたいかを考え、建築チームとの議論を重ねました。
病気と向き合う時、新しい希望を見つける時、人はどんな場所にいるか。
ぼーっとできる公園、穏やかな縁側、暖かい山小屋、賑わいのあるカフェ。
人は自分の気持ち次第で居たい場所が変わる。だから空間には多様な色合いを持たせました。
そっと1人で、または誰か一緒に、「気持ちよく座れる場所」を多く準備しています。
そこで自分の人生において大切にしてきたこと、今後も自分を支える「自分らしさ」を思い出してもらう。
そして準備ができた時、心がすっと立ち上がる。
そんな場所でありたいと願ってこの病院はデザインされています。
TEAM BLUEの作る未来
「Patient Journeyを
支える地域医療」
戦後、日本の医療が向き合っていたのは感染症や外傷といった「治る病気」でした。
世界一の高齢化社会となった今、私たちが向き合っているのは「治る病気」ではなく、「共に抱えて生きる病気」です。
広い意味では「老い」の一部とも捉えられるかもしれません。
健康で生きたままピンピンコロリ、は一つの理想。
しかし現実的にはほとんどの人が「非・健康寿命」を生きることになります。
その中で、患者さんは病状の変化に応じて、
かかりつけ医、急性期病院、地域病院、在宅医療と、様々な医療機関にかかりながら生活します。
それが「Patient Journey=患者の旅路」です。
短期的な病気の治療だけに囚われず、このPatient Journeyの軸を「自分らしさ」とし、シームレスに支えられる医療体制を地域で構築する。
それこそが、今後の医療機関に求められるひとつの在り方です。
そんな地域医療の体制があってこそ「自分らしく生きて、死ねる」世の中になる。
私たちTEAM BLUEはそれを実現します。