看護師の就活について、1年目の看護師が語りました!
2026.01.22
こんにちは!
「おうちにかえろう。病院」コラムをご覧くださり、ありがとうございます。
先日、当院で働いて1年目の看護師・小倉さんが、母校で開かれた就職説明会に登壇いたしました。
小倉さんは後輩たちに向けて、自身の経験から「どうやって就職先を選んだのか」「なにに悩み、どう乗り越えたのか」「実際に働いてみて感じていること」を、等身大の言葉で語ってくれました。
今回は、そのときの様子をお届けいたします。これから就職活動を迎える看護学生のみなさんや、看護師という仕事に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

私がやりたい看護と、就活への不安
就職先を探すうえで、大切にしていたことがあります。私は 「患者さんと密に関わり、その人の退院後の生活まで見据えた看護がしたい」 という想いがありました。
そう思うようになったきっかけは、臨地実習でした。看護師として処置や業務をこなすだけでなく、「この人は退院したらどんな生活に戻るんだろう?」「どんな支援が必要なんだろう?」とじっくり考えながら患者さんと関わることに、私はとてもやりがいを感じられました。
でも、実際に就職活動がはじまると「自分に合う環境が分からないな」「どんな環境ならちゃんと続けていけるんだろう」という不安を持つようになりました。
“急性期じゃなきゃダメ”という思い込み
今思えば、当時の私は周囲の雰囲気もあり、「1年目は急性期で経験を積まなきゃ」という思い込みを持っていました。その状態で、都立病院を中心にいろいろな病院へ見学やインターンに参加しますが、見れば見るほど「どこも同じように見えてしまう」 というモヤモヤが募ります。 そして、自分が本当にやりたい看護(=患者さんとゆっくり関わること、生活を見据えた支援)とは少し違う気がする…。そんな気持ちを抱えて、なかなか就職したい病院を決めきれないままでいました。
そんなとき、相談に乗ってくれた方が、
「やりたいことが明確にあるなら、急性期にこだわらなくてもいいんじゃない?」
「合わない環境で無理して働くより、最初から“ここで働きたい”と思える場所を選んだほうがいい」
と言ってくれたんです。この言葉を聞いたときに、なんだか胸がすっと軽くなりました。そのときに初めて、「最初はまず急性期」という考えがただの思い込みだったことに気づいたのです。先入観から解放された私の就活は、「自分が本当にやりたい看護ができる場所」を探すための活動になりました。

おうちにかえろう。病院 との出会い
当院を初めて知ったのは、看護学生1年目の実習でした。 最初は「変わった名前だな」と思いましたが、参加してみて患者さんとの関わりの深さや丁寧さに驚いたのをよく覚えています。
患者さんの退院後の生活を見据えた看護を実践していること。対話を通してみんなで一緒に患者さん自身の生き方や暮らし方を考えていること。当時は2週間という短い実習でしたがそのときの体験がずっと心のどこかに残っていたんです。就活をはじめてすぐ、「あの実習で感じた雰囲気を、もう一度よく見てみたい」と思い、迷わず見学会とインターンに参加しました。
再び訪れてみて印象に残ったのは、スタッフや患者さんが分け隔てなくゆったりと話している光景です。
毎日、多職種カンファレンスが行われていて、看護師以外のスタッフもみんなで一緒に話し合い、患者さんの生活を第一に考えてケアをしている姿。病院らしくない、木を基調とした内装や大きな窓のやわらかい空気感で、そこら中でちょっとした立ち話などたくさんの会話が生まれている環境もいいなと感じました。
この頃には、「急性期に行かなくても、私がやりたい看護はできるんだ」と思えるようになっていました。とはいえ、不安がなかったわけではありません。
新しい地域包括ケア病棟であることへの不安
当時は「おうちにかえろう。病院」に惹かれながらも、2つの不安要素を感じていました。
ひとつめは、教育体制について。「おうちにかえろう。病院」2021年に開院したまだ新しい病院だったので、教育体制があまり整っていないのではないか、だから成長しづらいのではないか、と想像していました。しかし実際は、新しい病院だからこそ、試行錯誤しながら研修を毎年アップデートしたり、気づいた課題はスタッフみんなで話し合って改善したり、どんどん進化しようとする姿勢が魅力的だと思えるようになりました。
ふたつめは、地域包括ケアに特化している病院だと、身に付く医療処置の経験値やスキルが偏ってしまうのではないか、という不安です。しかし、想像以上に幅広い疾患を持つ患者さんと関わることが多く、点滴、CV、褥瘡ケア、経管・胃ろう、気切など、 多くの処置が経験できることを先輩たちが教えてくれました。むしろ、私は在宅医療にも興味があったので、「おうちにかえろう。病院」のような地域包括ケア病棟で経験を積むことは、将来にとてもプラスになるように感じました。

実際に働き始めて感じていること
これはもう、正直にお伝えします!
まず、私が不安だと思っていた教育体制について。実際には月に2回くらい研修があり、同期と一緒にしっかり学ぶ時間が用意されていました。研修担当の先輩に相談できる機会も多いので、安心しながら1年目を過ごせています。そして、一緒に学ぶ同期の存在がとても大きいなあと感じています。 一緒に食事をしたり、時には弱音を吐いたり。お互いに支え合いながら働いている実感があります。また、福利厚生として 3名以上の交流に補助が出る制度もあり、先輩や他部署の方とコミュニケーションをとりやすいのも、この病院ならではの良さです。
もちろん、毎日ずっと良いことばかりではありません。忙しさで患者さんとゆっくり話せない日だってありますし、希望にすべて応えられない悔しさもあります。ときには状態が急に悪化し、退院を迎えられず亡くなる患者さんもいます。急性期ではないとはいえ、“死”は確かにそばにあります。その中で、「退院後をどう生きたいか」を一緒に考える時間の大切さを日々感じています。
だからこそ、患者さんとの対話を通してその人ならではの人柄を理解し、関わり方を工夫しながら信頼関係が深まったと感じられる瞬間は、本当にうれしいです。患者さんに笑顔が増えたのを実感する度に、とても大きなやりがいを感じられています。

就活で迷ったら大切にしてほしいこと
就職活動って、本当に迷うことばかりだと思います。先ほどお話しした通り、私もまわりの雰囲気や先入観に、自分でも気づかないうちに縛られていました。
それでも、 自分が本当に興味のあること、好きなこと、やってみたい看護は何か、を一度しっかり考えてみると、自然と自分に合う環境が見えてくるかもしれません。
看護師として働ける場所は、想像以上にたくさんあります。ぜひ、自分が「ここなら頑張れそうだ」と思える場所を探して、見つけてください。
遠回りしたり、悩んだりする時間も、必ず自分の力になっていくと私は思います。
皆さんの就職活動が、納得のいくものになりますように。
そしていつか、一緒に働けたら嬉しいです。

おわりに
いかがでしたか? 今回は、入職1年目の看護師・小倉さんが、就活を経て「おうちにかえろう。病院」で働く日々までの想いをたくさん語ってくれました。
久しぶりに訪れた母校で、真剣に発表する姿はとてもかっこよかったです。小倉さんのまっすぐな言葉が、看護師を目指すみなさんにも届いていますように。
「おうちにかえろう。病院」では、一緒に働く看護師を募集しています。
看護師のキャリアを考えている方、先輩看護師の話を聞いてみたい方、オンラインによるカジュアル面談も随時実施していますので、お気軽にお申込みください!
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