「アイデア・工夫」
の詰まったこだわり
アイデア・工夫
みんなで一緒に考える
「みんなで一緒に考える」ことは当たり前のようですが、多職種の医療従事者が集まる病院では、全ての職種が意見を出し合い、議論し、答えを出すことは容易ではありません。だからこそ、私たちはこの言葉を合言葉に、それぞれの考えや価値観、知識を尊重し、議論を重ねることを大切にしています。
毎日開催される全職種カンファレンス
毎日午後、全職種が集まり30分のカンファレンスを行っています。患者さん一人ひとりの情報を共有し、それぞれの専門的な視点から、患者さんの気持ちやご家族の声、歩んできた人生の道のりからその人を知ることに時間を多く使います。そして、退院というスタートのあとに歩むこれからの人生を共に考えます。
日常的な立ち話による情報共有
定期的なカンファレンスに加え、担当医やスタッフがその場で集まり、立ち話を通して情報共有や議論を行うことを理想としています。日常的な情報共有から、お互いの考えや進め方を理解し、患者さんへのより良い支援につなげます。
白衣・スクラブではないユニフォーム
病院では、あえて白衣やスクラブではなく、患者さんと対等に話せる環境作りにこだわっています。医療従事者としてのイメージを弱めることで、患者さんが本来の自分を出しやすくなると考えています。安全や感染に配慮しながら、スタッフ一人ひとりの個性を尊重し、自分らしさが溢れる病院を目指しています。
看護部・リハビリ部のない組織体制
私たちは、職種ごとの組織ではなく、病棟ごとに多職種が混じり合った組織体制を採用しています。これは、患者さんの「その人らしさ」を引き出し、新たな人生のスタートを支援するという目標を達成するためです。職種間の仲間意識とコミュニケーションを促進し、より良いチーム医療を提供します。
ビジネススキルやヒューマンスキルを高める研修
専門的な医療技術だけでなく、ビジネススキルやヒューマンスキルを高める研修にも力を入れています。これは、意見を尊重し、議論を通じてより良い答えを導き出すために不可欠な能力だと考えているからです。
例)ディスカッション研修、プレゼンテーション研修、面談力UP研修など
地域事業者との交流会を定期的に実施
退院というスタートをきり、生活の場に戻ってからは在宅分野の医療・介護等の事業者にバトンをつなぎます。日本の陸上リレーのように、阿吽の呼吸でバトンをつなぐことを目指しており、地域事業者の皆さんと顔の見える関係づくりに力をいれています。
例)ACP勉強会、食分野(言語聴覚士・管理栄養士・歯科など)の交流会、医療相談員交流会など
医療DXへの取組み
病棟スタッフは勤務時にiPhoneとiPadを1台ずつ使用します。電子カルテはWi-Fi接続のため、入力する場所を指定せず、どこでも記録や確認が可能です。カンファレンスや立ち話でも皆がカルテを閲覧しながらディスカッションします。また、ナースコールもWi-Fiを経由してiPhoneで確認・通話が可能です。今後も様々なDXの活用を進めていきます。
バルーン
病院運営・臨床現場には、様々な課題が発生します。課題を見立て、解決するために、当院ではバルーン(風船)という短期プロジェクトを立ち上げ、チームで課題解決に当たります。短期課題解決は、風船のように膨らませたら必ず萎む(クローズする)のがプロジェクトとして重要と考え「バルーン」と称しています。課題の解決はもちろん、臨時チームで短期間でチームを生成する力と課題解決のプロセスを学び、社会人としてポータブルスキルの成長を促します。